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公開してからが勝負!成果を出すためのアクセス解析の基本

公開してからが勝負!成果を出すためのアクセス解析の基本

ホームページは公開して終わりではありません。むしろ本当の勝負は「公開後」に始まります。ところが、多くの中小企業ではアクセス解析を導入していない、あるいは数値を確認しても改善に活かせていないケースが少なくありません。結果として「作ったけど問い合わせが来ない」「集客につながらない」という悩みに直面します。

アクセス解析は単なるデータ収集ではなく、サイトの成果を最大化するための羅針盤です。この記事では、初心者でも理解できるように、アクセス解析の基本から、実際の改善方法までを徹底解説します。

なぜアクセス解析が重要なのか?

ホームページは「成果を生む仕組み」であるべきです。しかし、数値を見ないままでは改善の方向性を誤りやすくなります。例えば「アクセス数が多いのに問い合わせが少ない」「直帰率が高い」などの状況は、解析なしでは原因を把握できません。

  • どのページがよく見られているか?
  • どこでユーザーが離脱しているか?
  • 集客経路は検索なのか、SNSなのか?
  • 問い合わせや購入につながった導線はどこか?

これらを把握できれば、改善すべきポイントが明確になり、投資対効果を高めることができます。アクセス解析は「勘」ではなく「数字」で意思決定を行うための基盤なのです。

アクセス解析で見るべき主要な指標

1. セッション数(訪問数)

サイト全体にどれくらいのユーザーが訪れているのかを示す基本指標です。ただし「数が多ければ良い」とは限りません。重要なのは「質の高いアクセス」があるかどうかです。

2. ユーザー数と新規率

リピーターが多いのか、新規が多いのかを確認します。新規率が低すぎる場合は集客不足、逆にリピーターが増えているならコンテンツが支持されていると考えられます。

3. ページビュー数と直帰率

どのページが多く見られているのかを確認し、直帰率(1ページだけ見て離脱する割合)と合わせて分析します。直帰率が高いページは改善の優先度が高いと判断できます。

4. コンバージョン数(問い合わせ・購入など)

最終的に成果につながった行動(問い合わせ、購入、資料請求など)を数値で把握することが最も重要です。ここを計測できていないと、サイトの成否を判断できません。

5. 流入経路(チャネル)

検索エンジンから来ているのか、SNSからか、広告からか。流入元を把握することで、どの施策が効果的かが明らかになります。

Googleアナリティクスとサーチコンソールの基本活用

代表的な解析ツールは「Googleアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」です。どちらも無料で使え、中小企業のWeb運用には必須のツールです。

Googleアナリティクス

訪問者数やユーザー属性、行動経路などを把握できます。「どのページで離脱しているか」「コンバージョン率はどれくらいか」を確認するのに役立ちます。

Googleサーチコンソール

検索エンジン上でのパフォーマンスを把握できます。「どんなキーワードで流入しているか」「クリック率が低いページはどれか」を確認するのに役立ちます。

アクセス解析を成果改善につなげる方法

  • 直帰率が高いページを改善:タイトルや導入文を見直す、CTAを追加する
  • コンバージョンが少ない場合:フォームを簡略化する、誘導導線を明確にする
  • 流入が少ない場合:SEO強化、SNSや広告で補う
  • リピーターを増やす:ブログやコラムを継続的に更新する

重要なのは「数値を見て終わり」にしないことです。仮説を立て、改善し、その効果を再度数値で検証する。このサイクルを繰り返すことで、サイトは確実に成長していきます。

シュガープラスが重視する解析と改善のスタンス

私たちシュガープラスは、制作後の運用・解析を重視しています。Webサイトは「公開した瞬間がスタートライン」であり、改善の積み重ねこそが成果につながるからです。

アクセス解析は専門的で難しい印象を持たれがちですが、私たちは経営者や担当者が理解できる形に翻訳し、改善アクションまで伴走します。解析結果を共有するだけでなく、「次に何をすべきか」を一緒に考えるのが私たちの役割です。

まとめ:数字を味方にすれば成果は伸びる

ホームページは作って終わりではなく、公開してからが本当の勝負です。アクセス解析を導入し、正しく数値を読み解けば、改善の方向性が見えます。そして改善の積み重ねが、問い合わせ増加や売上向上といった具体的成果につながります。

「数字を味方につける」こと。それが戦略型ホームページ制作の最大の強みです。ぜひ、自社のサイトにもアクセス解析を取り入れてみてください。

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