コラム

設計

デザインの好みより成果を出す“Web設計”の考え方

「このデザイン、オシャレですよね?」
ホームページ制作の打ち合わせで、こんな言葉が出てくるのはよくある光景です。
もちろんデザインは大切です。ですが、“好み”だけで進めてしまうと、本当に成果を出すWebサイトにはなりません。

今回は、ビジュアルの美しさ以上に重要な「Web設計」の考え方について、成果を出す視点で解説します。

“好み”で決めてしまうと、なぜ失敗するのか?

見た目にこだわるあまり、コンバージョン導線が分かりにくくなったり、ターゲットが使いづらいUIになったりするケースは少なくありません。

  • 「なんとなくカッコいいサイト」に仕上げたが、問い合わせゼロ
  • デザイン優先で、更新性や読みやすさが犠牲に
  • ターゲットのニーズとデザインの方向性がズレている

つまり、“自分たちが気に入るサイト”=“成果が出るサイト”ではないということです。

成果を出すWeb設計とは?

「Web設計」とは、構成・導線・配置・訴求内容など、成果に向けて“計算された設計図”をつくることです。
ただ美しいだけではなく、使いやすく、伝わりやすく、行動を促す構成が求められます。

Web設計で重要な要素は、以下の通りです。

① ターゲット設計:誰が、どんな心理で見るのか

まずは「誰に届けるのか?」を明確にすることがすべての出発点です。

  • BtoB企業向けか? BtoC向けか?
  • 年齢層は? 業種は? 使用デバイスは?
  • 比較段階なのか、初回接触なのか?

ターゲットによって、適切なトーンや構成、導線設計が大きく変わります。

② 情報設計:何を・どの順番で見せるか

ユーザーは上から順に全部読むとは限りません。
だからこそ「伝える順番」が成果を左右します。

  • ファーストビューで「何のサイトか」即伝える
  • その下に「共感」や「悩みの代弁」で引き込む
  • サービス紹介→実績→料金→CTA という“王道の流れ”を踏む

こうした流れを“戦略的に”設計することで、読み手の行動を促します。

③ 導線設計:ユーザーの迷いをゼロにする

どこから来ても、どこにでも行けるように。
ナビゲーション・リンク・CTA(問い合わせボタン)の配置は、すべてユーザーの行動に合わせて設計すべきです。

  • 各セクションの終わりに問い合わせ導線を設ける
  • ページ下部に戻らなくてもCTAにアクセスできる設計
  • スマホでの操作性を重視したメニュー設計

これらを「行動を妨げない設計」として、初期からしっかり組み込むことが重要です。

美しさだけでは、成果は出ない

「かっこいい」「かわいい」「スタイリッシュ」といった感覚的な評価軸は、ユーザーにはあまり関係ありません。
大事なのは、“使いやすくて、理解しやすくて、行動につながるかどうか”。

成果を出すサイトは、見た目よりも「設計」のクオリティがものを言います。

まとめ|“好き”より“伝わる”を優先しよう

オリジナル制作だからこそ、デザインにこだわる余地は大いにあります。
でも、その前に「ターゲットにとってどうか?」という視点を設計に反映させることが、成果に繋がるWebサイトの鍵です。

シュガープラスでは、ヒアリングから設計・構成まで一貫して行い、“見た目だけではない設計力”で成果につながるWeb戦略を支援しています。
「デザインにこだわりたいけど、成果も出したい」そんな方は、ぜひご相談ください。